刃欠けがひどい包丁
切れ味が非常に悪い状態
切れない包丁は、刃が入る前にトマトを押しつぶします。切れる包丁は、強く押さなくてもスッと刃が入ります。4つの切れ味で、その違いを比べました。
左から右へ、切れ味が悪い状態から良い状態へ並べています。注目してほしいのは、切った厚さではなく、刃が入るまでにトマトがどれだけ押されているかです。

切れ味が非常に悪い状態
研がずに使い込んだ状態のイメージ
正広の新品包丁・本研ぎなし
当社の本研ぎ(本刃付け)
写真だけでなく、動画を見ると差がさらに分かります。刃を当てた直後から、トマトが押される量と、表皮に刃が入る瞬間を見比べてください。
切れ味が非常に悪い状態
ここを見る:刃が入る前に、トマトを大きく押し込む様子に注目してください。
研がずに使い込んだ状態のイメージ
ここを見る:刃が入るまでに、トマトがどのくらい押されているかを見てください。
正広の新品包丁・本研ぎなし
ここを見る:今回の新品状態では、刃が入るまでの押し込みが少なくなっています。
当社の本研ぎ(本刃付け)
ここを見る:今回の比較では、強く押し込まずにスッと刃が入っています。
動画はそれぞれ個別に再生できます。動きが速い場合は「0.5倍で見る」を押してください。
今回の比較では、切れ味が悪い側ほど、刃が入る前にトマトを押す動きが大きく見えます。
反対に、切れ味が良い側へ進むほど、トマトを大きく押しつぶさずに刃が入る様子が見て取れます。
※トマトの硬さ・熟し具合、包丁の形状、切り方などによって結果は変わります。この比較は数値測定による絶対的な判定基準ではありません。
切れ味は「切れる・切れない」だけではありません。食材を扱いやすくし、思ったところへ刃を運びやすくします。
余計に押し込まず、狙った位置から切り始めやすくなります。
トマトなど柔らかい食材を押しつぶしにくく、余計な汁を出しにくくなります。
刃の入りが良いほど、薄く切る操作もしやすくなります。
左3は、正広の新品包丁を購入時の状態のまま使用したもの。左4は、本研ぎ(本刃付け)をした包丁です。
今回の比較では、本研ぎした包丁の方が、トマトを押し込まずにスムーズに刃が入りました。
※すべての新品包丁と研ぎ済み包丁の優劣を一般化するものではありません。今回使用した包丁・条件での比較です。
包丁の切れ味は少しずつ落ちていくため、毎日同じ包丁を使っている本人ほど変化に気づきにくいことがあります。
安全のため、必ずまな板の上で行い、手や指を刃の進行方向に置かないでください。
こうした変化が目立ってきたら、切れ味が落ちているサインの一つです。研ぎを考えるタイミングの目安にしてみてください。
※これは家庭で切れ味低下に気づくための簡単な目安です。トマトの状態や包丁の種類などで結果は変わります。
切れ味は一日で突然なくなるのではなく、少しずつ落ちていきます。「こんなものだ」と使い続け、研いだ後に初めて切れ味の低下に気づくこともあります。
大きく切れ味を落としてからではなく、日常の切り心地やトマトのつぶれ方を目安に、定期的なメンテナンスをおすすめします。
包丁研ぎは「ちょい研ぎ」「しっかり研ぎ」「本研ぎ」から、状態や目的に合わせてご案内しています。